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体外受精のスケジュールは?初診から採卵・胚移植・妊娠判定まで

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体外受精のスケジュールは?初診から採卵・胚移植・妊娠判定まで

この記事を書いたのは

金 南孝 院長
金 南孝 院長
東京ウィメンズクリニック 院長

医学博士、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、日本生殖医学会認定 生殖医療専門医・指導医、母体保護法指定医、検診マンモグラフィ読影認定医師、乳がん検診超音波検査実施・判定医師

はじめに

体外受精は、月経が始まってすぐ採卵し、その周期に必ず胚移植する治療ではありません。初診・検査と治療計画の作成、卵巣刺激、採卵、受精・胚培養、必要に応じた胚凍結、別周期での胚移植、妊娠判定という複数の段階があります。

採卵周期だけを見ると、月経開始から採卵まではおおむね約2週間が一つの目安です。ただし、刺激法、卵胞の育ち方、採卵後に新鮮胚移植を行うか全胚凍結を行うかによって全体期間は異なります。凍結胚移植を行う場合は、採卵と移植が別の月経周期になるため、初診から妊娠判定まで2〜3か月以上かかることもあります。

体外受精の全体像

段階 主な内容 時期の目安
初診・基本検査 問診、超音波、ホルモン、AMH、精液、卵管など 治療前。複数周期の場合あり
治療計画 方法、費用、保険条件、同意事項の確認 採卵周期開始前
卵巣刺激 内服・注射、超音波・採血で卵胞確認 月経2〜3日目頃から約8〜12日間
採卵・採精 卵子と精子を採取 月経開始から約2週間前後
受精・胚培養 IVFまたはICSI、胚を数日培養 採卵当日〜約5、6日後
胚凍結または新鮮胚移植 胚と子宮の状態により判断 採卵後数日、または後の周期
凍結胚移植周期 内膜を整えて胚を融解・移植 次周期以降
妊娠判定 血中hCGなどを確認 胚移植から約10〜14日後

日数は一般的な目安です。自然周期、低刺激、高刺激などの方法や、月経周期の長さによって前後します。

ステップ1:初診と基本検査

初診では、不妊期間、これまでの妊娠・治療歴、月経周期、持病、服用中の薬、希望する家族計画などを確認します。

女性側は経腟超音波、ホルモン検査、AMH、感染症検査などを行い、必要に応じて子宮卵管造影や子宮鏡検査を検討します。男性側では精液検査が基本です。他院の検査結果や治療記録があれば持参してください。

すぐに採卵へ進めるとは限りません。感染症、子宮内の病変、甲状腺機能など、妊娠前に対応した方がよい問題が見つかった場合は、先に治療や追加評価を行います。

ステップ2:治療計画と説明

採卵に入る前に、次の内容を確認します。

  • ✓卵巣刺激法
  • ✓採卵時の麻酔
  • ✓通常体外受精と顕微授精の使い分け
  • ✓胚培養と凍結の方針
  • ✓新鮮胚移植または凍結胚移植
  • ✓予想される通院回数と費用
  • ✓保険適用の年齢・回数条件
  • ✓キャンセルや採卵できなかった場合の扱い

保険診療で生殖補助医療を行う場合は、医師から治療計画の説明を受け、夫婦・カップルで同意事項を確認します。

ステップ3:卵巣刺激

月経開始後、超音波とホルモン値で卵巣の状態を確認し、内服薬や注射を始めます。卵胞の発育を確認するため、採卵までに複数回の通院が必要です。

卵胞の育ち方には個人差があり、診察結果によって次回受診日や薬の量が変わります。採卵日は治療開始時に完全には確定できず、数日前に決まることが一般的です。

卵胞が十分に育ったら、hCG製剤やGnRHアゴニストなどで最終成熟を促します。投与時刻は採卵時刻と密接に関係するため、医療機関の指示を正確に守る必要があります。

ステップ4:採卵と採精

最終成熟を促す薬の投与から約36時間後を目安に採卵します。経腟超音波で卵巣を確認しながら、採卵針で卵胞液を吸引して卵子を探します。

採卵時間は卵胞数などで異なります。東京ウィメンズクリニックでは、無麻酔、局所麻酔、静脈麻酔などを状態や希望に応じて検討します。採卵後はリカバリールームで休み、体調を確認して帰宅します。

採精は原則として採卵日に行います。採取方法、持参時間、凍結精子を使用する場合の手順は事前に確認してください。

ステップ5:受精と胚培養

採卵した卵子のうち、成熟した卵子を受精に用います。受精方法は、卵子の周囲に精子を加える通常体外受精(ふりかけ法)と、精子を1個選んで卵子へ注入する顕微授精(ICSI)があります。

受精後は培養器内で胚を育て、初期胚または胚盤胞の段階で移植・凍結を検討します。採卵した卵子がすべて成熟・受精・胚盤胞到達するわけではありません。各段階で数が減ることは珍しくなく、治療結果は年齢や卵子・精子の状態などに左右されます。

ステップ6:新鮮胚移植または全胚凍結

新鮮胚移植

採卵と同じ周期に、受精後2〜5日頃の胚を移植します。子宮内膜やホルモンの状態が適していることなどが条件になります。

凍結胚移植

胚を一度凍結し、次周期以降に子宮内膜を整えてから融解・移植します。採卵周期のホルモン環境、OHSSのリスク、内膜の状態などから全胚凍結が選ばれることがあります。

凍結胚移植周期には、自身の排卵に合わせる自然周期と、薬で子宮内膜を整えるホルモン補充周期があります。

ステップ7:胚移植と妊娠判定

胚移植では、細いカテーテルを用いて胚を子宮内へ戻します。一般的には麻酔を必要とせず、短時間で終了します。

移植後は処方された黄体ホルモンなどを指示どおり継続します。症状の有無だけでは着床したか判断できません。東京ウィメンズクリニックの案内では、胚移植から10〜14日後に血液検査で妊娠判定を行います。

仕事とスケジュールを調整するポイント

  • ✓採卵日は数日前まで確定しにくいため、候補期間を職場と共有する
  • ✓採卵当日は休みを確保し、麻酔を使う場合は運転を避ける
  • ✓卵胞確認の受診日は治療経過により追加される可能性がある
  • ✓胚移植日は短時間でも、移動と待ち時間を含めて予定を確保する
  • ✓不妊治療連絡カードなど、職場へ必要な配慮を伝える仕組みを検討する

東京ウィメンズクリニックは平日20時まで診療し、大手町駅直結、JR東京駅から地下直通です。ただし、採卵や検査などは実施可能な時間が通常診療時間と異なる場合があるため、個別に確認してください。

よくある質問

Q月経が来たらすぐ採卵できますか?

A事前検査、治療計画、同意確認が必要です。初診した周期に必ず採卵できるとは限りません。

Q採卵と胚移植は同じ周期に行いますか?

A新鮮胚移植では同じ周期に行いますが、全胚凍結をして次周期以降に凍結胚移植を行うこともあります。

Q採卵日は最初から決められますか?

A卵胞の育ち方を見て決定するため、治療開始時点では確定できないことが一般的です。

Q体外受精は1周期で終わりますか?

A新鮮胚移植なら1周期内で進む場合があります。凍結胚移植では採卵周期と移植周期が分かれます。また、一度で妊娠に至らない場合もあります。

まとめ

体外受精は、初診・検査、治療計画、卵巣刺激、採卵、受精、胚培養、胚移植、妊娠判定の順に進みます。採卵周期は月経開始から約2週間が一つの目安ですが、凍結胚移植を行う場合は全体で複数周期かかります。

治療前に、通院の候補日だけでなく、日程が変動する可能性、仕事を休む日、費用の発生時期まで確認しておくと準備しやすくなります。

不妊治療や妊娠初期の経過には個人差があります。この記事の情報だけで治療の開始・中止、薬の変更、緊急性を自己判断せず、気になる症状や検査結果は担当医へご相談ください。

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東京ウィメンズクリニックでは、年齢、AMH、治療歴、生活状況を踏まえて卵巣刺激から胚移植までの治療計画をご提案します。痛みに配慮した採卵と、医師・看護師・胚培養士の連携を大切にしています。

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参考文献・参考サイト

  1. 日本生殖医学会「生殖補助医療にはどんな種類があり、どこに行くと受けられますか?」
    https://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa11.html
  2. こども家庭庁「不妊治療って何をするの?」
    https://funin-fuiku.cfa.go.jp/expert/14.html
  3. 東京ウィメンズクリニック「体外受精」
    https://www.tokyo-womens.clinic/medical-services/in-vitro-fertilization/

最終閲覧日:2026年9月13日。制度・料金・診療内容は変更される場合があります。

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