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不妊治療の初診は生理中でもいい?受診タイミングを医師が解説

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不妊治療の初診は生理中でもいい?受診タイミングを医師が解説

この記事を書いたのは

金 南孝 院長
金 南孝 院長
東京ウィメンズクリニック 院長

医学博士、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、日本生殖医学会認定 生殖医療専門医・指導医、母体保護法指定医、検診マンモグラフィ読影認定医師、乳がん検診超音波検査実施・判定医師

はじめに

初診予約の直前に生理が始まると、「内診できないのでは」「別の日に変更した方がよいのでは」と迷うかもしれません。結論として、生理中でも初診を受けられることは多く、月経中だからこそ行いやすい検査もあります。ただし、出血量、体調、予定する検査、施設の運用によって扱いが異なるため、自己判断でキャンセルせず確認してください。

この記事のポイント

  • ✓生理中でも問診・超音波・一部のホルモン検査は実施できる
  • ✓検査には月経周期ごとに適した時期があり、初診ですべては終わらない
  • ✓大量出血や強い痛みがある場合は、不妊検査とは別に早めの評価が必要
結論

初診は「最適な1日を待つ」より、まず相談を始めることに意味があります。生理何日目かを伝え、当日できる検査と次周期に回す検査を整理してもらいましょう。

生理中でも初診できる理由

初診では、問診、これまでの経過確認、治療希望の整理が大きな割合を占めます。これらは月経周期に関係なく行えます。

月経初期にこそ行いやすいこと

  • ✓超音波での卵巣・子宮の状態、胞状卵胞数の確認
  • ✓月経初期に測定するホルモン検査

反対に、排卵確認や黄体期の評価などは別の時期に行うため、どの日に初診しても複数回の来院が必要になることがあります。

月経周期と検査の関係

検査には、周期のどこで行うかによって意味が変わるものがあります。

時期 確認しやすいこと
月経初期 基礎的なホルモン値、卵巣の状態
排卵前 卵胞の発育、子宮内膜
排卵後(黄体期) 排卵の有無、黄体期の状態
出血終了後〜排卵前 卵管通過性検査が計画されることが一般的

具体的な検査日や禁忌は、施設と個人の状態によって異なります。

予約を変更した方がよいケース

変更を相談したい場合

  • ✓施設から「月経終了後に来院」と明確な指定がある
  • ✓予定している検査に出血が影響する
  • ✓体調が悪く、受診自体が負担になっている

予約変更ではなく、早めの相談が必要な症状

  • ●出血量が非常に多い
  • ●普段と違う強い腹痛
  • ●めまい
  • ●発熱

これらは単なる予約変更ではなく、緊急性を含めて医療機関へご相談ください。

受診前に伝えること

予約時または受付で、次の内容を伝えておくと当日の検査を組み立てやすくなります。

  • ✓月経開始日と普段の周期
  • ✓現在が何日目か
  • ✓出血量と痛みの程度
  • ✓妊娠の可能性の有無
  • ✓服用中の薬

内診に抵抗がある場合も遠慮なくご相談ください。検査の目的と選択肢の説明を受け、納得してから進めることが大切です。

初診を先延ばしにしない方がよい方

次に当てはまる場合は、一定期間を待たず早めの相談が勧められます。

  • ✓35歳以上
  • ✓月経が不規則、または来ない
  • ✓強い月経痛や骨盤痛がある
  • ✓子宮内膜症や卵管の病気を指摘されたことがある
  • ✓骨盤内手術や抗がん治療の既往がある
  • ✓男性側にリスクがある

年齢だけで焦る必要はありませんが、検査には周期をまたぐ時間がかかる点を考慮してください。

東京ウィメンズクリニックを受診する前に

生理中の初診可否、当日予定する検査、ナプキンの準備、パートナー同伴や同意書の要否は、ご予約時の最新案内をご確認ください。

受付で伝えにくい内容があれば、問診票へ記載する方法もあります。

受診・相談の前に整理しておきたいこと

診察では、結論だけでなく「いつから、どのように変化したか」という経過が重要です。最終月経開始日、普段の月経周期、妊活期間、過去の妊娠・流産・出産、手術や持病、現在の薬とサプリメント、これまでの検査・治療結果を、分かる範囲で時系列にまとめてください。パートナーの検査歴や既往歴も、治療方針を考える材料になります。

医師へ聞きたいことは、この4つに分けると整理しやすくなります

  • ✓今回分かったこと
  • ✓まだ分からないこと
  • ✓次に行う検査・治療の目的
  • ✓予定変更や受診が必要になる条件

仕事との両立が必要な方は、勤務時間、休みにくい曜日、出張や夜勤の有無も伝えてください。限られた診察時間であっても、判断に必要な情報を共有しやすくなります。

医療情報や治療成績を見るときの注意

妊娠率や流産率などの数字は、年齢、治療法、1周期当たり・採卵当たり・移植当たりなどの分母によって意味が変わります。他院やインターネット上の平均値を、そのまま自分の見通しとして受け取ることはできません。

検査値も一項目だけで結論を出さず、年齢、症状、超音波、精液所見、過去の反応などと合わせて評価します。

この記事は一般的な医療情報を整理したもので、個別の診断や治療指示に代わるものではありません。制度、検査法、薬、費用、診療体制は更新されることがあります。公開時と受診時には、担当医療機関の最新の説明をご確認ください。

よくある質問

Q生理2日目と5日目では検査が違いますか?

Aホルモン検査などで日数を指定する場合があります。自己判断せず、月経開始日を伝えてご確認ください。

Q出血中の内診は必須ですか?

A必ずではありません。必要性の説明を受け、難しい場合は代替日をご相談いただけます。

Q生理が予定どおり来ない場合は?

A妊娠の可能性を確認し、月経不順の評価も含めてご相談ください。

Q受診前に自己判断で薬を中止してもよいですか?

A処方薬や黄体補充薬は自己判断で中止せず、処方した医療機関へご確認ください。

Qインターネットの体験談と症状が違います。問題がありますか?

A症状の有無や強さには個人差があり、体験談だけでは治療経過を判断できません。予定された検査と診察を基準にしてください。

まとめ

初診は「最適な1日を待つ」より、まず相談を始めることに意味があります。生理何日目かを伝え、当日できる検査と次周期に回す検査を整理してもらいましょう。

不妊治療や妊娠初期の経過には個人差があります。この記事の情報だけで治療の開始・中止、薬の変更、緊急性を自己判断せず、気になる症状や検査結果は担当医へご相談ください。

東京ウィメンズクリニックへ相談を検討している方へ

治療を始める時期や検査の進め方、仕事との両立について迷っている方は、初診時に現在の状況とご希望をお聞かせください。ご自身の年齢、月経、既往歴、パートナーの状況などを確認しながら、必要な検査や治療の選択肢を整理します。

妊活・不妊治療について相談したい方へ

現在の状況に合わせた検査や治療の進め方を、初診でご相談いただけます。

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参考文献・参考サイト

  1. ASRM「Fertility evaluation of infertile women: a committee opinion」
    https://www.asrm.org/practice-guidance/practice-committee-documents/fertility-evaluation-of-infertile-women-a-committee-opinion-2021/
    主な使用箇所:不妊評価の開始時期と基本検査、AMHの解釈/最終閲覧日:2026年7月24日
  2. 日本生殖医学会「不妊症の検査はどこで、どのように受けるのですか?」
    https://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa07.html
    主な使用箇所:女性・男性の基本的な不妊検査/最終閲覧日:2026年7月24日
  3. 日本生殖医学会「生殖医療Q&A 2025」
    https://www.jsrm.or.jp/public/document/seishoku_qa_2025.pdf
    主な使用箇所:不妊症の基礎、検査、男性因子、生殖補助医療/最終閲覧日:2026年7月24日
  4. NICE「Fertility problems: assessment and treatment(NG257)」
    https://www.nice.org.uk/guidance/ng257
    主な使用箇所:不妊の初期評価・専門医紹介の考え方/最終閲覧日:2026年7月24日
  5. NICE「Initial advice to people concerned about delays in conception」
    https://www.nice.org.uk/guidance/ng257/chapter/Initial-advice-to-people-concerned-about-delays-in-conception
    主な使用箇所:年齢別の妊娠可能性と受診の目安/最終閲覧日:2026年7月24日

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